Carlan's Dream いまのきもち

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zoom RSS 富士山がそこにある

<<   作成日時 : 2005/03/30 02:11   >>

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先週末、実家の兄たちに連れられて、富士・箱根に行ってきた。
厳選9枚の写真をウエブリアルバムに登録した。
http://webryalbum.biglobe.ne.jp/myalbum/100034900164178f575057ce542ffab118c63f430/04403846961112111

旅行なんて何年ぶりだろう。
兄たちの思惑はいろいろあったのだろうが、まあそれは置いておいて、純粋に富士山に会ってこようと思った。
私は京都に住んでいるので、普段は富士山に会うことはほとんどない。
しかし、数少ない関東行の新幹線の車中から富士山をいつも見たし、二十歳のころ、そのころ勤めていた会社の同僚と一緒に富士箱根・伊豆を回っている。
あの時は、五合目までバスで行ったんだな。
もうすっかり秋の景色と思ったのを覚えているのでおそらく、初秋か晩夏に行っているんだ。
カメラを持っていったかどうか覚えていないが、小さなスケッチブックを持っていき、時間があれば、さっさっとスケッチ(というよりクロッキーに近いが)を描いたのを覚えている。
同行した実母が、こんなにすっきりした富士山を見たのは初めてのような気がする、と言うのには正直驚いた。
80代半ばで、旅行が好きで富士山を何度も見ているはずなのに、あたりも晴れ渡った富士山を見るのがはじめてなんて!
私は雨や雪の日の富士山を知らないでいる。

葛飾北斎はいろいろな場所からその場所の生活の場面や旅行の場面から見える富士を描いた。
海から見える富士、旅人が歩く後ろや横に富士、参勤交代の富士、町の中から見える富士……。
いろいろな方向から見える富士は一様ではない。
確かに今回は二方向からくらいしか見なかったが、若いときの旅行では、富士五湖周辺で一泊しているので、ほとんど後ろ側で接近していて、窓全体が富士山の山肌という感じだったし、富士山のよく見る形ではなかった記憶がある。
富士山は東側がなだらかになっていて、裾野が開けている。
周囲の山々は低く、かなり遠めになるのだろうなあ。
芦ノ湖スカイラインから見る富士は、私から見て、絵を描く人なら夢中になる山だと思った。
赤富士も最高だった。
冬木の木立がこのときは本当に邪魔な気がしたが、写真を見ると、より一層赤みがましているような感じさえする。
西側に連なる山々もこのときは透明な赤い絵の具を薄く刷いたような感じで、また、朝の光があたっているところとそうでないところのコントラストがきれいで、おおよそ単純に塗り分けられる感じがした。
そうなんだ、単純なんだ。
富士山の形はじっくり眺めて描いても、単純なんだ。
京都の山々のように、山端が複雑に入り組んで、また山と山が重なって見え、しかもほぼ同じ高さであることは、山より、町並みを描く方が京都らしさを強調できる。
しかし、富士山は単純で、空のほかに何も描くことがない。
どっしりとした富士山、優雅な富士山。
晴れた空の富士山、朝の光を浴びた富士山、夕の光を背負った富士山……。
単純だからこそ描き手の心のままを移す姿になるのだろう。

東富士で見る富士山も、由比ガ浜まで山と山の間から追いかけてくるようにして見える富士山も、富士山に変わりはないはずなのに、気持ちがこもると違ったふうに見える。

今度、葛飾北斎の「冨獄三十六景」を見る機会があれば、私が見た富士山を思い出そう。
きっと旅人の絵の富士山が私の中にはあるかもしれない。

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